【第1回】 「何でもある」のレベルが違う 総商さとうウィー東城店
インターネットで「ウィー東城店」と検索すると、「総商さとう ウィー東城店」に関する記事が続々と登場する。
いまや本屋業界だけでなく、他業種からも注目されている総商さとう。
とくに、ウィー東城店の特徴や発展の理由について分析されていることが多い。正直なところ、これまでの情報については出し尽くされているのではないだろうか。
当記事では、総商さとうやウィー東城店の歴史ではなく、総商さとうの代表取締役社長である佐藤友則さんをはじめ、ウィー東城店の「今」に着目していくことにする。
総商さとうが本屋業界をはじめさまざまな小売業界から注目されるようになって久しい。代表取締役社長である佐藤友則さんは、総商さとうのブームは1年ほどで終わるのではないかと考えていたそうだ。ところがどっこい、ブームは3年続いた。
今もなお、佐藤さんに様々な業界からの問合せが後を絶たない。
今回、岡山県と広島県のちょうど県境にあるウィー東城店(車で高速道路を使っていきましたが、東城インターのすぐ近くでした)のなかに入ったとき、一番に見つけたのは、喫茶スペースで地域の方々と楽しそうに話をされている佐藤さんの姿だった。
レジには佐藤さんの実弟である日出夫さんがいらっしゃって、ニコニコ出迎えてくださった。
佐藤さんの会談が終わるまで、ほんの少しお店のなかを見て回ったが、なるほど、何でもある。
CD売り場、文具、コーヒー、休憩スペースまではそこまで独特ではないかもしれない。
しかし、ウィー東城店にはなぜかファミコンコーナー、デジカメプリントコーナー、地域のママ達が作成した雑貨コーナー、地域の品物コーナー、煙草、靴下……。
喫茶コーナーの先には化粧品売り場。この化粧品売り場がまたおしゃれで、ネイルも始めるのだという。本屋に併設されている美容室も非常におしゃれで、大阪で美容師をしていた実績のある佐藤さんの奥様が運営されている。かなり良心的な価格でヘアエステも行っているようだ。
店の外には、早朝5時からオープンしているコインランドリーまである。まさに総合商店。ここまでは、すでに出回っている情報だろう(ネイルはこれからのようなので、お楽しみにといったところだ)。
個人的に大好きなマスキングテープ選びに夢中になっていると、社長の佐藤さんがニコニコ声をかけてくださった。
インタビューをさせていただくために事務所に案内していただいたが、その間も、どのスタッフさんもニコニコ挨拶をしてくださったのが非常に印象に残っている。
インタビューの席で、佐藤さんはアイスラテを出してくださった。これがまたビッグサイズのカップに入っていて、とても美味しかった。
大好きなアイスラテを堪能しながら、佐藤さんと本題に入った。
総商さとうが注目されて、これまでの経歴にスポットが当たってきた。
では、総商さとうの「今」はどうなっているのか。
佐藤さんは、今、何に興味を持っていらっしゃるのか。
次回から、佐藤さんの「今」に迫っていきたい。
ウィー東城店
夏也園子
1986年7月31日生まれ。
小説マンガゲーム好きで基本雑食。
最近はなにも読めていない・できておらず(涙)
2014年『フェチクラス』(双葉社)でデビュー、
ほかに『リアルアンケート(上・下)』(KKベス トセラーズ)がある。
最近はホラーだけでなく別ジャンルにもチャレンジ中&新たに本を出版すべく奮闘中。
☆2017年『大原美術館とあなたが紡ぐ物語~小川洋子がいざなう朗読会Ⅲ』にて入賞しました。
https://www.ohk.co.jp/ohara/