入場料を払う本屋さん?!
1,500円の入場料を払う本屋さんってどんなの??
2018末の青山ブックセンター跡地へのオープン以来、読書家の方々の間で話題の本屋さん「文喫(ぶんきつ)」ですが、皆さんもう行かれましたか?
気になりつつも、なかなか行くことができずようやく体験してこれましたので、軽くご紹介しますね。
文喫 〜文化を喫する、入場料のある本屋。
入り口を入ると無料のエントランススペースと奥に受付が。
エントランス部分には雑誌も並んでいて、このスペースは通常の本屋さん同様に無料で入れて、気軽に楽しめます。
入場料のある本屋さんだからといって、店員さんが必要以上にこちらを気にしてくる様子もなく気軽に楽しめる感じでした。
エントランス部分を満喫したら受付へ
こちらで入場料を払うと有料スペースへ入るためのバッジを渡されます。このバッジの裏にはWi-Fiのパスワードが書かれていました。どうやら、この本屋さんでは、Wi-Fi使ってデスクワークもできるようですね。
ということは・・・、例えば、わざわざ入場料払ってゆっくり選書や読書を楽しもうと思ったのに、急な仕事で事務所戻んなきゃ的なこともなく、安心して過ごせるということですね。ちなみに、店内の読書スペースにはスペースにはもちろん電源もありました。
まずは選書室へ
有料スペースに入ってまず目に入る一見無造作に置かれたアイランド的な企画本棚と、その奥に裾野が広くなる台形型の本棚達。
手前にある選書は推測するになにかしらの繋がりやテーマがあるのかな、そんな偶然の出会いが期待できそう。
その奥に並ぶ本棚はジャンルごとに分かれていて、3万冊の本があるそうです。選書には結構納得しました。結構こだわって選書しているのか、普通の本屋さんでは、「大概この本は置いてあるけど、同じシリーズやテーマなのに、なぜかこの本はあまり置かれていないんだよな」という本もしっかり揃っていました。同じ本は一冊ずつしか置いていないそうです。
読書といえばコーヒー
選書室の横には同じぐらいの広さの喫茶室があります。喫茶室はひとりでも複数人でもくつろげるように様々なテーブルやソファーがあります。
コーヒーと煎茶は無料でお代わりも自由です。別途有料ではありますが、ランチを楽しみながら読書もできるようにそのほかの飲食メニューも結構充実。
閲覧室と研究室
本を選んだら何冊も抱えて閲覧室へ〜
閲覧室ではじっくりと本を吟味できる席が12席並んでいます。そして、その奥には研究室が。研究室では、仕事の打ち合わせや仲間との読書談義などもできそうですね。
偶然の出会いと時間の活用
しばらく過ごしてみて感じたのは、本屋さんとしては読書好きに応えてくれる選書、喫茶店としては、あらゆる層がくつろげて必要な場合は仕事もできる環境と設備の充実、店員さんの接客も含めてゆっくりくつろげる雰囲気を作ってくれていて、入場料の必要な本屋さんと聞くとびっくりしますが、十分に満足できる時間と空間を提供してくれていると感じました。
くつろいだり仕事をしている合間にも偶然の一冊と出会うかもしれない。
ステキな一冊との出会いがあったのに、急な用事でその場を離れなくてもいい。
気になる本がたくさんあったら全部持って喫茶室や閲覧室で吟味できる。
そんなメリットを感じました。これらは空間や時間を提供する様々なお店が本屋さんとしての機能を備えたと言い換えることもできるのではないでしょうか。
何気なくお茶をしに行くように気軽に行ける本屋さん、しかも、その本屋さんは閉店時間までゆっくりくつろぐこともできる。そんな時間が私たちの読書の幅を広げてくれる、そんな気がしました。
皆さんも、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。
BUNKITSU
Location
6-1-20 Roppongi Minato-ku Tokyo JapanRL
106-0032
Open 09:00-23:00(L.O.22:30)
Tel 03-6438-9120
URL bunkitsu.jp