目次
素敵なところご紹介「高梁市図書館」
魅力1:利用者の年齢層
ご利用される年齢層はとても幅広いそうです。色んな年代の方が高梁市図書館を楽しまれています。平日の昼間は割りと落ち着いてますが、夕方になると中学生・高校生や仕事帰りの方たちが帰りに利用しに来るそうです。
図書館で勉強する理由としては塾にも行ってなくて、家では集中できないから”勉強する場所は家ではなく図書館”という感じで利用する人もいるようですね。図書館には資料も多いですし、他に勉強をしている同士もいるので勉強が捗りそうですね!
平日は地元の方が多く、土日は遠くから来られる方も多いそうです!近所の子どもが自転車でひとりで来たりするそうで、「夕方5時になったらおとうさんおかあさんといっしょに来ていない子は帰ろうね」と、図書館から放送してくれたりするそうです!子どもも、お母さんも安心ですね♪
市内の遠方の子どもも利用できるように移動図書館があります。移動図書館は各スポットに月2回行かれているそうです。たくさんの方に本に触れる機会をつくるために、移動図書館をされているのだと思いますが、その移動図書館を実際に使ってくれていた子どもが「本当の図書館の方に行きたい!」と
実際に足を運んで図書館に来ることもあるそうです。
小学3年生の子どもたちが「自分たちだけで電車に乗ってきたんだよ!」と図書館に来たことがあったそうです。学校の授業で”先生とおかあさんといっしょに電車に乗る”ということがあって電車に乗れるようになったから、実際に高梁市図書館まで来てみたそうです。学校で電車に乗る授業があることが良いことだと思いますし、それを実際に自分達で試す行動力も、出来る環境がある事も、その行き先が『高梁市図書館』ということも。
行き先が安心して過ごせる場所だと、親も安心ですね。
学校の先生方も図書館を良く利用されるそうで、学校の授業のための本を借りていかれたりするそうです。
実際にあったお話で、先生から「授業で記号の授業をしたいのですが、教科書に乗っていないような記号の本ってありますか?」という問合せがあったそうです。
先生が本を借りて行かれた後、今度は生徒さんが「今度こういう授業があるから調べたい!」と言ってきたそうです!
「先生が借りていって、今無いんです。」といったイタチゴッコみたいなやり取りもあったそうですよ♪
それだけ、この高梁市図書館がみんなの生活の身近に存在している証拠ですね!
様々な問い合わせがあるそうで、問い合わせ頂いた内容に真剣に向き合い対応しているので”利用側者とスタッフが切磋琢磨している感じ”だそうです。それだけ真剣に向き合ってもらえると嬉しいですね。
スタッフみなさんが、困っている子どもを見かけたら、声をかけるよう気配りしてくれているそうで、本検索機で出したレシートを持って「何処だろう?」と探している子を見かけたら、「一緒に探そうか?」などと声を掛けるようしてくれていたり、高学年の子どもだと、4階の児童書では収まらず、3階に興味が出て来る子もいたりするそうですが、ひとりでは、ドキドキする様なので、一緒に行こうか?」と声をかけて、一緒に探して見つけて、子どもが喜んでいる様子を見てまた一緒に喜んでくださる様な優しいスタッフさんばかりで、安心して利用できますね。
魅力2:スタッフ
高梁市図書館のスタッフは、主婦の方も多く、午前中だけとか、幼稚園に行かせている間だけとかの方もおられるそうです。仕事終わって今度はお子さんを連れて利用者としてきました!ということもよくあるそうです。その主婦の方々が読み聞かせをしてくれたり、お子さんにはこんなイベントがいいって提案してくれたりするそうで、すごいアイデアを出して、自分たちで進めていかれるそうです!
主婦の意見、子育てをしたからわかる事、子育て中だからこその意見、子どもが必要とする情報、そこを上手く引き出して、子育て世代が利用しやすい図書館作りに繋がっているのでしょうね!
開館してからしばらく経ちましたが、スタッフのみなさんも改めて、高梁市図書館を作っていく中で、日々改善・改良していかれているようで、「少しずつ改善しながら、もっと満足してもらえるような図書館にしていければと思っています。」
とおっしゃっていました。
お話をお伺いする中で、どのスタッフさんも図書館の環境づくりに意欲的で、向上心の強い方が多いのだろうと思いました。
魅力3:利用者の様子
多目的室
4階もガラス張りになっていて、学習室も見えるので、小学校高学年の子どもが、高校生たちが勉強している姿を見て、 何しているんだろうと、気になるみたいです。
「静かにできるんだったら行ってもいいよ。」とスタッフさんが言うと、「今度宿題持ってくる!」と答えて、嬉しそうにするそうです!
高校生に紛れて小学生が一緒に勉強している、ちょっと背伸びして頑張っている姿とか微笑ましいですね。
「人が人を触発する感じでしょうか。本を読んでいる人を見て、”ここは本を読む場所だからさっきまで騒いでいたけど自分も本を読もう”とか。人の姿を見て学んでくれているように感じます。」とスタッフさんが言われていましたが、”人が人を触発する”素敵な言葉ですね。
ママ会も開かれているそうで、カフェもあるし、子どもも好きに遊ばせられるから喜ばれているそうです。普通のカフェだと気を使いますが、ここでは、それぞれが好きな場所で、好きなことを、安心して、楽しめる。こんな環境でママ会を出来るのは羨ましいです!
倉敷市や岡山市にお住まいの方は、日帰りでちょっと遊びに行こうという感覚で行けると思います。
岡山県自体が、結構図書館には力を入れているので、『相互返却』という仕組みがあります。”県立は県にある図書館であれば何処で返却してもいい”ようになっています。高梁川流域の倉敷市や総社市、笠岡市などでは、相互で返却できるので借りた本は自分のご自宅の近くの公立図書館で返却が出来ます。
”ちょっと遠出しよう!”と来られたら、お子さんは当然「借りたい!」と言いますよね。
そうなっても”近くで返せるならカード作って借りよう”と気軽に借りて頂けます。
子どもにも親にも嬉しい事がたくさんある図書館だと思いました。こんな図書館が近くにあったらいいなと本当に思います。
魅力4:こだわり
スタッフさんがこだわっているのは、”色々な使い方が出来る”いうこと。
今まで図書館を好きでずっと使われていた方、もちろんそういった方にも満足してほしいけれど、”図書館に馴染みのなかった人達にも図書館を使って頂いて多くの人に価値を提供したい”。
この図書館に来たことで、”ちょっと生活が良くなったな”と感じてもらいたいそうです。色んな人が色んな使い方を出来るようにスペースを区切っているところ。
2階は駅の待合所として使えたり、人とお話をすることが出来るような空間にしているので図書館には珍しく、”お話OK”になっています。座席もゆったり座れるようにたくさん設置されています。
3階は逆に静かに本を読みたい方が、じっくり本を読めるようにしているのでBGMも無くして奥の方は静かに広い座面のソファーで読めるようになっています。
探してみてください♪
他の図書館では”持ち込み学習がダメ”というところもありますが、図書館に来る理由が”最初は勉強でもいい”と理解されているので、勉強している内に”本も読んでみよう”と、入口が逆でもいいのでまず、図書館に足を運んでみてください♪
学習しに来る子どもがいる、そのためにも独立した学習室も設けています。
お母さんたちには、4階でフロアを分けて気兼ねなくお子さんたちも過ごせる場所が設けられていますね。
それぞれの方がそれぞれの使い方を出来るようにこだわっているそうです!
山本さんの想い
今回取材に協力してくださった山本さん。
高梁市図書館でお仕事をされて感じたことは?
幸せだなあと思っています。図書館で働きたいと具体的に思っていたわけではないんですが、実際に図書館の職についてみて自分は子どものころ図書館にすごいお世話になっていたし、私の地元だと都会に比べ情報が少ないし、仕事とかに触れる機会も少なくて、職業名の付いた公務員と会社とか知らなかったんです。
図書館の本を通じて、こういう職業があるんだとか、こういう考えの人がいるんだ、こういう暮らし方があるんだって知っていきました。その経験が自分の感性や考えを広げてくれたのかなと思っています。
ふり返ると、自分もすごい図書館にお世話になっていたし、今度は恩返ししたいなと思っています。
自分は田舎から都会に出たいって思っていた時期もあったのでこれからの子どもたちが大学選びとか将来の選択の中で、いろんな選択肢の中から選んでほしいし、図書館がそのために役立ったらいいなと思っています。
図書館を通じてやりたいことはまだありますが、地域の皆さんの読みたい本をみつけれたといった瞬間に携われているのが個人的に嬉しく思っています。頑張ろうって思います。
高梁市図書館の魅力を山本さんからお話してもらえて、「いい図書館だなぁ。いいスタッフさんだなぁ。こんな図書館が近所にあればいいなぁ」と思いました。
ご利用される方に”良いものを提供したい!”
山本さんの想いが本当に真っ直ぐで、感激しました!
ありがとうございました。
取材後記
いかがですか?
伝わりましたでしょうか?高梁市図書館、素敵ですよね?
図書館・カフェ・書店・駅このミラクルコラボ!!!
魅力ポイント
- 他には存在しない好条件
- 館内のおしゃれなところ・清潔感
- 館内の行き届いた配慮
- 本の種類の豊富さ
- 本の選びやすさ
- 施設内の過ごしやすさ
- スタッフの心意気・心配り
- 高梁市全体の子育てを応援する想い
どれをとっても言うことなしです!
ぜひ皆さん行ってその目で見て来てください。
素晴らしい図書館です。
今までにない図書館で図書館の概念を覆されますよ!
何度も言います!!
こんな図書館が近所にあればいいな!
ここをいつでも利用できる市民の方が羨ましいな!って思います(><)
今回、高梁市図書館に取材に行かさせていただいて、担当スタッフの山本さんにお話をお伺いできて、心が温かくなりました。
ここに集まる、携わる皆さんの想い。
本に対する想い。
子どもに対する愛情。
本が、人へ与えるものは知識だけではありません。
本と人が出会う場所。
本が人を呼び、
人と人が繋がってあたたかい想いが生まれる。
ここで育つ子どもはいいなって。
羨ましくなっちゃいました。
みなさんもぜひゆっくり行ってみて、のんびり堪能してみてください!
高梁市図書館
TEL&FAX 0866-22-2912
営業時間 9:00~21:00
HP▶https://takahashi.city-library.jp/library/