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読書は自分ごとに感じられるかどうか
読書が苦手だったり、本を読みたいけれどついつい積ん読になってしまったり、その積ん読が自己嫌悪になって余計に本を読まなくなってしまう人は結構多いのではないでしょうか。
子どもも大人もなぜ勉強や読書が嫌いになってしまうのでしょうか?
それがいいことだとわかっているのになぜか嫌いになってしまう・・・
きっとそれは「難しいから」「上手く進まないから」「楽しくないから」といった感情を抱くからではないでしょうか。
学校で使われる教科書は当然みんな同じです。
お友だちと同じ教科書を与えられてそれをみんなで同じスピードで同じように学んでいきます。
だから、当然そこに“自分ごと”という感覚は持ちにくくなり、自分の内側からのモチベーションは感じることなく大人にしないといけないことだと言われて、外側から与えられたモチベーションだけに頼るようになってしまうのでほとんどの子どもは勉強が楽しめず、多くの人にとって勉強は楽しくないことになってしまうのだと思います。
結局、たまたま何かの機会があって自分の内側からのモチベーションを得ることができた人が学びが楽しくなるだけです。
きっと読書でもこれと同じことが起きている気がします。
今売れている本や話題の本、おすすめの本や自分の気になっている人が帯を書いている本・・・本にまつわる情報も身の回りにはたくさん溢れています。
自分にとって必要な情報が何かをまだわかっていない人にとって多すぎる情報は勉強と同じで“自分ごと”を考える隙を失わせてしまいます。
だからこそ、 今の自分にとって“自分ごとになる1冊”とはどんな本なのか を考えてみることも大切なのではないでしょうか。
内容が入ってくるからはやく読めて楽しくもなる
読書で面白くなくなるポイントとしては、今ひとつ難しくて内容が入ってこないからもう一度前のページに戻ったり、少し読むのに間が空いたからまた戻って読んだりということが続いてしまい投げ出してしまうということが多いのではないでしょうか。
これも“自分ごと”の本であれば無くなります。
自分の興味があることや好きなことであれば誰でもやる気を感じるでしょうし、時間さえ許せばいつまででもできてしまうものです。
子どもは放っておくといつまでもブロックで遊んでいたり目を離すといくらでも外を駆け回って遊んでいます。
誰でも同じように好きなことにはいつまででも夢中になってそれに向き合える力を持っています。ただ、 そこに“自分ごと”を感じないので他のことに注意が向いてしまうだけ です。
あなたの共感を感じる一冊を探してみて!
なかなか本を読めないという方は、ぜひ今の自分に合う1冊を探してみてください。
これもあまり難しく考えず 今の自分にとっての興味を思い浮かべて、それを同じように好きな人はどんな本を読むのだろうか と想像してみてください。
例えば、いつも仕事に頑張っていて忙しいあまり読書の機会も減ってしまったという男性がいたとして、その人の今の一番の興味を想像したら、その方は娘がかわいくて休みの日に一緒に遊ぶことが楽しみなお父さんだったというのであれば、そんな娘を大切に思う父親がどんな本を読むのか、あるいは、本を執筆する機会があればどんな本を出すだろうかと考えて本屋さんで本を探します。
そうすると結構タイトルからしてそれがわかる本があるものです。
どちらも実際に娘を思う父親が書いた本で、同じ父親なら必ず“自分ごと”に感じて楽しくて一気に読める本です。
経済や投資の本となると、もちろんすばらしい本もたくさんありいつかは読みたい分厚い本もあるとは思いますが、まずはこんな自分だったらそこに書いてあることをどう使うのかを想像しながら、 目の前にある大好きなことや大切な人を思い浮かべながら読書を楽しめる1冊 を探してみるのもいいのではないでしょうか。